毎月1日だけの特別なお餅「朔日餅」

毎月一日に販売される「朔日餅」。

各月の季節を感じられるものばかりです。

4月は、香り高い桜餅!

名古屋市内でも購入出来るので、手に入れてきました。

 

お参りの為のお餅?

f:id:nagoyainfo:20210423233925j:plain

 

伊勢には毎月1日に普段より早く起きて伊勢神宮へお参りする「朔日(ついたち)参り」

という習わしがあります。

無事に過ごせた1ヶ月を感謝するとともに、

また来るべき新しい月の無事をお祈りするそうです。

この朔日参りに訪れる参拝者を迎える為に、赤福で作られたのが「朔日餅」です。

発売開始は昭和53年。

元日を除く毎月朔日(ついたち)に限り販売しているお餅です。

ただし、7月だけは「水ようかん」なので、

厳密に言うと、この月だけはお餅ではないのです。

 

季節を感じる!朔日餅

f:id:nagoyainfo:20210423234156j:plain

二月 立春大吉 

〜一年の邪気を打ちはらう豆大福〜

立春」は、二十四節気の“元日”。前日の“大晦日”には、豆をまいて一年の邪気を打ちはらい、また新しい年を健康に過ごせるよう黒豆をたべるのが風習でした。これが「節分」です。二月の朔日餅は、「立春大吉餅」。黒大豆と大豆を使った二種類の豆大福です。一つは、大粒の黒大豆とつぶ餡を餅生地で包み、もう一つは、こし餡と大豆を包んだ餅生地にきな粉をまぶしました。お餅と豆の食感をお楽しみください。「鬼は外、福は内」、皆様がまめに過ごされ、ますますご繁栄なさいますよう、心から祈念いたします。

 

三月 よもぎ 

よもぎの色と香りを楽しむ上巳の節句

古来、よもぎは「魔除草」と呼ばれ、久しく食されてきました。昔、三月三日に蓬(よもぎ)餅をお雛様にお供えしたのは、香り高く繁殖力の強いよもぎを餅にして子孫繁栄・無病息災を祈るためです。三月の朔日餅は「よもぎ餅」。よもぎの持つ色と香りをそのまま練り込んだ餅生地で、つぶ餡を包んでいます。女児のすこやかな成長を祈る上巳(じょうし)の節句(桃の節句)にちなんだ餅菓子です。

 

四月 さくら餅 

〜春の気ただよう ほのかな桜色〜

四月、百花の女王、桜の季節です。桜にちなんだお菓子の中で最も素朴で親しまれているのは、なんと言ってもさくら餅。四月の朔日餅は、「さくら餅」をご用意いたします。ほのかな桜色に染めたもち米で、こし餡を包みます。選び抜いた桜の葉で包んでいますので、桜葉とともにお召し上がりください。春の気を味わっていただけることと存じます。

 

五月 かしわ餅 

〜子々孫々の繁栄を祈るかしわ餅〜

新緑の五月。子供の成長を祝う端午の節句にかかせないのは「かしわ餅」。柏の葉は新葉が育つまで枯れ落ちず、代ゆずりをします。また、葉の形が、神参りのときに打つ柏手に似ていることから、子々孫々の繁栄を祈るという縁起があります。五月の朔日餅は、こし餡の入った餅を柏葉で包んだ「かしわ餅」です。

 

六月 麦手餅 

麦秋の豊作感謝の麦手餅〜

六月は「麦秋」とも呼ばれています。麦刈りの季節だからです。農家にとっては風水害のシーズン前に収穫できる麦はありがたい穀物でした。田植え、麦刈りと繁忙期を終えた人々が、豊作感謝のお祝いにつくったのが「麦手餅」です。六月の朔日餅は、季節菓子としてながい歴史をもつ「麦手餅」をお届けします。もち麦粉が入った餅生地で黒糖味の餡を包み、上から香ばしい麦粉をまぶした素朴なお餅です。麦の香ばしさをお楽しみください。

 

七月 竹流し 

〜青竹に入った自然の涼味〜

夏至も過ぎ、猛暑の七月。よく冷えた水ようかんの口あたりはまた格別です。むかしは、夏祭や縁日でよくみかけたものです。青竹を口にしたなつかしい思い出がある方もおみえと存じます。七月の朔日餅は、赤福の餡で特製した水ようかんを青竹に流し込み、笹の葉でふたをして、名づけて「竹流し」。よく冷やしてお召し上がりください。自然の涼味をお楽しみいただけます。

 

八月 八朔粟餅 

〜豊穣の祈り 八朔参宮の風習を味わう〜

「八朔」(はっさく)とは、旧暦八月朔日(ついたち)のこと。そして古来、新穀を贈答して祝う習わしです。稲(田の実)を祝い、頼みごとをしたので、「たのもの節句」とも呼ばれました。今日のお中元のはじまりとも言われております。古く伊勢では五穀のうち、米や粟のお初穂を神前にお供えし豊穣を祈りました。また、「朔日参り」の中でも八月一日は特に「八朔参宮」と呼び、参拝者も多く、あわ餅を食べる習わしです。このような風習を受け継ぎ、毎年八朔のあわ餅をつくってまいりました。粒を残して作ったあわ餅に、昔ながらの黒糖味の餡をのせたものです。粟の粒感と黒糖の風味をお楽しみください。

 

九月 萩の餅

〜収穫のよろこびを祝う 馴染みの深いおはぎ〜

みのりの秋。収穫のよろこびを、古人はおはぎをつくって祝いました。秋の七草の一つである萩は、草かんむりに秋と書きます。古代から親しまれる草花です。小豆のつぶつぶとしたつぶ餡の色や形を、咲きほこる萩の花に見たてたのがおはぎの由来です。九月の朔日餅は「萩の餅」。季節菓子としてなじみ深いおはぎをご用意いたします。ほんのり塩味をきかせた「萩の餅」はあたたかいお茶がよく合います。

 

十月 栗餅

重陽節句

今の十月、旧暦の九月九日は、五節句の中でも最も大切な「重陽節句」。この日、人々は菊花を浮かべた酒をくみ、栗飯や栗菓子を食べ節句を祝い、不老長寿を祈りました。このような風習にならい、十月の朔日餅は「栗餅」。もち米の食感を程よく残した生地で、風味豊かな栗餡(あん)を包み、栗の甘露煮を載せました。選び抜いた栗の味と薫りに、秋を味わいください。

 

十一月 ゑびす餅

〜商売繁盛を願う打ち出の小槌〜

 

十一月は、商売繁盛を祝うまつり「ゑびす講」のある月。商人(あきんど)にとって大切な“ゑびす月”です。そこで十一月の朔日餅は、商いの神ゑびす様にちなみ「ゑびす餅」をご用意いたします。打ち出の小槌に見立てた餅は、餡も生地も黒糖の味わい。黄金色の小判に見立てた餅は、さっぱりとした柚子風味。みなさまの商売繁盛と開運招福を祈願いたします。

 

十二月 雪餅

〜大雪の雪化粧〜

十二月は、暦の上では「大雪」。暖かな伊勢路にも冬将軍が到来し、寒さ厳しくなる季節です。十二月の朔日餅は、この季節にちなみ、「雪餅」をご用意いたします。もろこし粉入りの餅生地でこし餡を包み、もち粉をまぶしました。うっすらと雪化粧した大地に見立てたお餅です。年の瀬も近づき慌しくなると今年も一年が終わります。

 

出典:伊勢名物 赤福 ホームぺージ

 

 

名古屋市内で朔日餅を手に入れる!

月替わりでの販売ということは、つまり年に1日しか販売されないということ!

そんな激レアな朔日餅を購入する為に、赤福本店は当日は早朝から大行列で、

早い時は午前7時に売り切れることもあるそうです!

 

ということで、伊勢神宮へのお参りの際に購入するのが本筋なのでしょうが、、、

名古屋三越に行ってきました!

三越では、事前予約を承っていますが、ふらりと立ち寄ったら、購入出来ました。

販売は、15時から。

14:40くらいに行ったら、20人弱程度の方が並んでいました。

名古屋三越栄店に限らず、名古屋市内で、

毎月予約なしの当日販売をしているかなどの確認はしていないのですが、

名鉄百貨店本店の行列はしばしば夕方見かけます。

ただ、確実に購入したいのであれば、事前予約が確実です。

名古屋市内で購入出来る店舗は、以下の6店舗です。

 

松坂屋名古屋店

・JR名古屋タカシマヤ店

名鉄百貨店本店

・名古屋三越栄店

 

 

なお、今月は、「さくら餅」。

私は、赤福のあんこの甘すぎない上品さが大好きなのですが、

ふわっとしたさくらの香りとしつこくないこしあんが、もう!至福です!

 

ちなみに、包み紙は、季節にまつわる柄の伊勢千代紙が使われています。

4月は、伊勢に咲きほこる桜花が描かれていました。

f:id:nagoyainfo:20210423234103j:plain

 

味はもちろん、季節を感じられる月に一度の朔日餅

来月は、かしわ餅です!